かおりの“和の離乳食”


こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。
私がオススメしているのは、“和の離乳食”。


私は、和の離乳食で「子どもの舌を育てる」ことを、モットーにしています。
子どもの舌を育てるとは、一体どんなことなのでしょう?


舌を育てるということは、味覚を育てるということです。
味覚って??五感の一つですよね。味覚を辞書で調べてみると・・・


ものの味を認知する感覚。主として舌にある味蕾(みらい)が唾液に溶けた化学物質を刺激として受容することで生ずる。甘い・塩からい・酸っぱい・苦いの四種の基本感覚がある。食味は味覚のほか,嗅覚や触覚,温度感覚などが関係する。

                   (三省堂 大辞林より)


と書いています。「甘い、塩からい、酸っぱい、苦い」という感覚は、舌が育っているとしっかりと感じることができます。舌が育っていない(衰えている)と、それらが感じにくいのです。

赤ちゃんは、生まれつき味覚に敏感だそうです。
味の素の商品研究所でボランティアを雇っておこなった研究があるそうです。

 成人の識別濃度は食塩は、が0.5%、酒石酸溶液が0.2%。
 新生児は食塩水が0.25%、酒石酸溶液が0.1%。


新生児は、成人の2分の1の濃さで反応することがわかったそうです。


生まれ持って、敏感な舌を持った赤ちゃん。その赤ちゃんの舌を、敏感なまま育てたいと思いませんか?
赤ちゃんや子どもは、食事を選ぶことができません。だって、自分で買うことも作ることもできないでしょ?親や周りの大人が与えるでしょ?

だから、親や周りの大人は、「この食品は大丈夫かな?」ということを、しっかりと吟味しなければいけないのです。


まず、赤ちゃんで言うと、離乳食は手作りのダシで野菜やお魚などを煮込無だけでOKです。味付けは9ヶ月ころから少量のしょう油や味噌を入れるだけ。

これだけで、舌の育った子どもに成長していくのです。

舌の育った子どもは、塩辛いものや甘いものを、あまり好みません。一口食べた時は「おいしい!!」と思うかもしれませんが、それを長く食べ進めることができずに、「甘すぎる」とか「からすぎる」と言って、残すことになるでしょう。そうなったら、母は「しめしめヾ(*´∀`*)ノ」と思ってください。あなたのお子さんの舌は育ち、あなたの家庭料理は正解だということになります。


舌を育てることは、薄味になれること。薄味といっても本物のダシの味を知っている、旨みを知っているので、感情豊かに生活していくことができるでしょう。


さあ、次回は、“舌をダメにする食品”についてお話しますね。



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