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離乳食インストラクターニュース

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おさかなの「天然」と「養殖」の違いについて

 9回目

こんにちは。離乳食インストラクターでさかな屋の嫁、神田ひかりです。

今日は、おさかなの「天然」と「養殖」の違いについてお話します。

 

●成長過程の違い

人工的に繁殖させた「養殖魚」は、水域を区切った区間で管理をされ餌を与えられます。限定された水域で大量の魚を生息させるので運動量が少ないのに、餌はちゃんと与えられるので脂質が多く脂ののった魚になります。

反対に「天然魚」は、広大な自然の中で自由に育ち、餌も自らの力で獲得しなければいけません。運動量が養殖魚にくらべ多い上に、様々な小魚や甲殻類などを捕食するために食バランスがよく、魚種に見合った栄養素になります。

 

●栄養素の違い

一般的に「養殖魚」と「天然魚」の大きな栄養素の違いは「脂質」にあります。

例えば、タイです。可食部100g当たりの比較で、天然の真鯛(生)脂質5.8gに対し、養殖の真鯛(生)脂質9,4gとなり約2倍。シャケでは、天然のシロサケ(生)脂質4,1gに対し、養殖のギンザケ(生)脂質12.8gとなり約3倍です![日本食品標準成分表2015年版(七訂)参照]

養殖魚は大人にとっては「脂がのっていて美味しい」とも言えますが、赤ちゃんにとってはどうでしょうか?内臓機能や消化器官が未発達な赤ちゃんには、できるだけ消化負担の少ない「天然魚」をおすすめしたいですね。

 

●年中出回るか、季節にしか出回らないか

安定共有のために繁殖させている「養殖魚」は、旬の季節を問わず年中出回り、価格も一定です。逆に自然の中で生きる「天然魚」は、産卵期も季節によって違い漁獲量もその年で違い、セリ価格によって価格は変動します。ですから天然魚の方が高値です。毎回天然魚にこだわって買おうとすると大変ですので季節を味わいたい時など、上手に買い物できるコツを見つけるといいですね!

 

●天然魚を賢く買う方法

年中安定的に出回る養殖魚に比べ、天然魚は天候などに大きく左右されます。海が荒れる台風や大雪などの場合、漁師さんが漁に出なかったり、漁獲量が少なかったりします。その場合天然魚の価格は高騰しますので、そういう時期を避けて購入するといいですね。

 

●まとめ

 1.天然魚と養殖魚は「成長過程」「脂質」「流通」「価格」の違いがある

 2.赤ちゃんにはできるだけ天然魚がおすすめ

 3.天然魚を賢く買うなら、まず天候がいいことが大切

 

天然魚と養殖魚の違いを知り、ぜひさかなを買う際の参考にしてみてくださいね!



 


この記事を書いた人
神田光
神田 光(かんだ ひかり)
離乳食インストラクタ―/調理師/さかな屋の嫁 19 歳で調理師免許取得所得後 8 年間名古屋国際ホテルなどで修業後、さかな屋に嫁ぐ。息子の離乳食で悩んだ事をきっかけに離乳食インストラクター資格後、地元愛知県で離乳食講座を開講し累積受講者数300名突破。おさかな離乳食セット「ととBaby」を開発しインタ ーネット販売中! 
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