赤ちゃんは、身体能力が未熟。内臓も未熟。大人なら噛み切れる食べ物も噛みちぎれない、飲み込みづらいことがあり、細菌などにも弱いです。食べさせる事によって、身体に異変が起こり、最悪の場合、命にかかわる事もあります。今回はその一例を紹介しますね。赤ちゃんや子どもには、
・月齢(年齢)に合った食べ物を与える
・月齢(年齢)に合った調理法で調理する
・無理して与えない
・不安な時はやめておく
ことを、基本にすると安心して与えることができます。
【いずれ食べられるようになるのだから、今はあえて与えなくてもいいかな】と思っていただけると嬉しく思います。(#^.^#)ここに紹介されていない食材は、大人が見極めていただけたらと思います。
1歳になるまで特に食べないほうがよい食材類(一例)
半熟卵、温泉卵
…内臓が未熟なため、食中毒になることもあります。与える時は固ゆでしましょう。
ごま
・・・誤嚥の恐れがあります。
ゴマは、1歳過ぎてもすりつぶしてあげるとより安心です。
はちみつ、黒砂糖
・・・ボツリヌス菌が混入している事がある。
ボツリヌス菌とは
食中毒を発生させる毒素の事です。5%のはちみつにこの菌が感染してると言われています。乳児はこの菌に弱いので避けた方がいいといわれています。
牛乳
・・・飲み物としてはダメ。
牛乳のタンパク質が赤ちゃんの内臓に負担をかけてしまいます。温めて料理に入れるのはOKです。
ミネラルウォーター
・・・内臓が未熟なので身体の負担になります。
「ミネラルウォーターならきれいな水だから大丈夫?」と言うことで、調乳などに思わず使ってしまいそうなミネラルウォーターです。ミネラルが赤ちゃんの内臓に負担をかけてしまいます。
ゼラチン
・・・雑菌内臓が未熟なので身体の負担になります。
ゼラチンは、動物の皮膚や骨、腱で作られたものです。ですので赤ちゃんの内臓に負担をかけてしまいます。ゼリーを作る時は寒天を使いといいですよ寒天は海藻でできているので、赤ちゃんの内臓に負担をかける事はありません。
寒天は固くなるので、表示された分量よりも少なめで固めましょう。固さの目安はプリン状のプルプルです
生水(水道水)
・・・雑菌が入っている可能性があります。
水道水は、1度沸騰させて冷やします(湯ざましにする)。
3歳になるまで特に食べないほうがよい食材類(一例)
(3歳以降もあえて食べさせなくてもいい食べ物もあります)
生卵、刺身(魚・肉)
生ものは細菌による食中毒の可能性があります。特に、肉の刺身は、大人になってからでいいかもしれませんね。抵抗力の弱い子どもが食中毒になると、命にかかわる事もあります。内臓機能が育った8歳以降でもよいという意見もあります。もし、生で与える場合は、新鮮なものを選んであげるといいかなと思います。
ナッツ類、こんにゃく、餅、団子
噛み砕く力がまだ弱い赤ちゃんや子どもにとっては、これらを喉に詰まらせる可能性があります。ナッツ類は粉状にすり潰せば1歳以降OKです。良く噛まないと食べられないものですので、おやつとしても良いものです。3歳過ぎて、おやつとして与える時は必ず大人がそばにいてあげてください。脂肪分と塩分が多めなので食べすぎないようにしましょう。
餅は伸びて子どもの力では、なかなかちぎれませんので、小さくちぎって与えましょう。食べさせる時は必ず大人がそばにいる事が原則です。
こんにゃくも小さく切ればOKです。どの食材も「良く噛むんだよ」と教えてあげてくださいね
<約束事>
・小さくする
・必ず大人がそばで見守る事
わさび、からし、唐辛子、こしょうなどの刺激物
…刺激が強すぎます。
3歳以降もあえて与えなくてもと思います
コーヒー、コーヒー牛乳、紅茶、ウーロン茶、煎茶
カフェインが入っています。
3歳以降もあえて与えなくてもと思います。カフェインを飲むとどのような影響が考えられるのかと調べました。あくまで可能性で必ずではありませんが、急性中毒になる事があるようです。症状は、吐き気・耳鳴り・めまい・けいれん・心悸亢進・不眠などなど・・・。紅茶には0.05%、コーヒーには0.04%のカフェインが含まれています。意外に知られていませんがウーロン茶や煎茶には0.02%含まれています。子どもの飲み物は、「湯ざまし・麦茶」が最適のようで
1歳以降も配慮が必要な食材
味付けが濃かったり、添加物が含まれてることもあるので、赤ちゃんや子どもに与える時は、
・少量だけ食べる
・薄める(お湯をかける、だしで薄めるなど)
・極たまにする
など、工夫すると更に安心して与えることができます。
●市販の加工食品
添加物・塩分・糖類が多いので、そのまま与えるのは、赤ちゃんに適しません。ごく
少量にとどめるか、湯通しするなどひと手間💛をしてあげてください。
(一例)
・干した魚、水煮以外の魚介の缶詰など
・肉加工品(ソーセージ、ハム、ベーコン など)
・豆腐加工品(あつあげ、がんも など)
・卵の加工品(卵豆腐、伊達巻き など)
・加糖ヨーグルト
・フルーツ缶、ドライフルーツ
・ふりかけ
・加糖コーンフレーク
・味付け海苔
・レトルト、冷凍食品 など
●玄米、麦、雑穀
内臓が未熟なので負担になります。与える時は、3歳前後目安に少量から。
●ニンニク、生姜
内臓が未熟なので刺激が強い食材は負担になります。与える時は、3歳前後目安に少量から。
●中華麺
内臓が未熟なので油の多い中華麺は負担になります。与える時は、油抜きして少量から。
●揚げ物・炒めもの
内臓が未熟なので油の多い揚げ物などは内臓の負担になります。
●調味料など
塩分・添加物などが多いので、内臓の負担になります。使う時は風味をつける程度の少量を心がけるといいですね。
●油
サラダ油などに比べ、オリーブ油は赤ちゃんだけでなく大人にとって良質な油と言えます。使うならオリーブ油をおススメします。
●市販の飲み物(果汁100%ジュース類、イオン水、炭酸飲料など)
甘みが強いので、赤ちゃんには適しません。与える時は
・湯冷ましで薄める
・少量(30~50ml目安)
・極たまに
*ベビー用イオン水
こちらも頻繁に与えるものではありません。お熱がある時だけにしてください。
●市販のお菓子(スナック菓子、チョコレート、ビスケット、クッキーなど)
添加物・塩分・糖類が多い
*赤ちゃん、子ども用も裏面表示を確認すると安心です
●外食の食べ物
塩分・添加物などが多い
*外食の時は、なるべく油ものを選ばず、煮物、汁物を選び、お湯で薄めるなどすると安心です
その他
食品のアレルギー表示には、<義務品目>7品目、<推奨品目>20品目があります。これらの食品は、食べてはいけないものに分類しません。他の食材にも共通しますが
・月齢、年齢に合った時期に食べさせる
・少量からチャレンジ
・初めて食べた際に体調をみる
など、心がけると更に安心です。
●アレルギー<義務品目>特定原材料7品目
乳・卵・小麦・そば・落花生・えび・かに
●アレルギー<推奨品目>特定原材料に準ずるもの20品目
あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、バナナ、ごま、カシューナッツ
*アレルギーに関して、気になる方は専門の医師にご相談ください
まとめ
今回、紹介した以外にも、さまざまな食材があり、与えてもいいかどうか、悩むことってありますよね。私が我が子に大切にしていたポイントは、悩んだ時は、「食べさせない」。いずれ食べられるようになります。焦らず、進めてくださいね。
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